Bygland Bryggeri (Japansk)

ビグランドブリッゲリ

ビグランドブリッゲリはノルウェー南部のセテスダール(SETESDAL)地方のビグランド市にある小さな醸造会社です。

特徴
クヴァイク (KVEIK)と呼ばれるノルウェーに古くから伝わる酵母とノルウェーに自生しているジュニパー(ネズの木)の葉を使用

ルーツ
ノルウェーのファームハウスエール

ロゴ
ビールを飲む大きな器。セテスダール地方のカラー、黒、緑、赤を使用

文化が色濃く残った土地セテスダール

セテスダール地方は谷に囲まれていて、交通が発達するまでの何世紀のもの間、アクセスが困難だった場所にあります。

その結果、古いノルウェーの方言や伝統が失われることなく受け継がれました。

バイキング時代から続くビール造り

その昔、バイキング時代、すべての農家はビールを造るのが義務付けられていました。もし、クリスマスにビールを造らなければ、農場を失ったり土地を追われる可能性があるほどでした。 その昔ながらのノルウェー伝統ビールをより多くの人に巡り合えるとこを願ってビグランドブリッゲリは設立されました。

酵母の輪 (kveikring)

クヴァイク (KVEIK)とは

ノルウェーに古くから伝わる酵母で、農家に代々引き継がれてきました。

ノルウェーには30種類以上のクヴァイク (KVEIK)が存在します。

クヴァイク (KVEIK)の特徴は、それぞれ独自の風味、フルーティーさ、深みを出す事です。

さらにおもしろい特徴としては、天然のビール酵母は乾燥すると死んでしまいますが、クヴァイク (KVEIK)は乾燥にとても強く、自然に乾燥しても眠るだけで水分で元に戻ります

酵母の乾燥の方法の1つとして、酵母の輪 (kveikring)を使います。酵母の輪は、酵母のベットの役割をしていて、乾燥した酵母が眠っています。

ビールをつくる際、酵母を入れる代わりに、酵母の輪 (kveikring)を入れると、眠っていたクヴァイク (KVEIK)が目を覚まし、活動(発酵)を始めます。活動を終えると輪で眠りにつき、次の活動の時を待ちます。
それが何世紀にもわたってノルウェーの農家でクヴァイク (KVEIK)が生き残った理由です。

ジュニパー(ネズの木)

ジュニパー(ネズの木)の葉の特徴

日本ではビールの材料としてはほとんど知られていませんが、ジュニパーの葉は何世紀にもわたってビールを醸造する際に味、色、防腐剤として使用されています。

ジュニパーの葉をつかうことによって色が濃いビールがつくられます。昔は、アルコール度数が強いビールがいいビールとされていましたが、色が濃い方がアルコール度数が強いと信じらていたのです。 13世紀にホップが手に入るようになるまで、ビールづくりに殺菌、防腐作用のあるホップは使用していませんでしたが、ジュニパーの葉の成分にもある同じ作用を利用して品質がより良く保たれました。
また、消毒作用もあるため、ビール造りの器具はジュニパーの葉で洗っていたといいます。ジュニパーはノルウェーの森に自生しています。